『英和対訳袖珍辞書』

日本で最初に世に出た英和辞典

堀達之助は、1859年12月、幕府から英和辞典編纂の命をうけ、H・ピカルト(H.Picard)原著の英蘭・蘭英辞典「A New Pocket Dictionary of the English-Dutch and Dutch-English Languages / 2nd Edition, Revised and Enlarged by A.B.Maatjes / 1857」のオランダ語の部分を日本語に翻訳して英和辞典に仕立て、1862年8月に至って脱稿し、神田一橋門外の洋書調所に於いてスタンホープ手引活版印刷器で200部だけ印刷し、12月に出版した。日本で最初に世に出た英和辞典「英和対訳袖珍辞書」である。

『英和・和英辞典の誕生−日欧言語文化交流史−』岩堀行宏著p143より
袖珍・・袖に入るほどの小形のもの、pocketの訳
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